Taro's Working Father Lab.

仕事と子育ての両立に奮闘するパパのための「カンニングペーパー」的ブログ

(0ヶ月) 育児休暇における父親の心構え

「男性の育児休業取得率が過去最高に!」というニュースが出たり、「日本の男性の育休取得率が他先進国に比べて…」と男性の育児休暇取得に注目が集まっているのは間違いなさそうです。しかし、一人ひとりの男性の育児休暇の「質」がどれくらい高まっているのか?具体的な改善策もなく「あまり高くない」と批判されているのは見かけますが、こういったことは数字にすることも難しくあまり議論されていないように思います。ここでは、どういったことを男性育児休暇中にするのが良いのか、を考えていきます。

そもそも育児休暇という言葉による勘違い。むしろ「戦いの始まり」

最近は色々なところで言われていますが、そもそも育児「休暇」という言葉によって、休暇取得する父親側も取得する周りの会社の人も「休む」マインドセットになってしまっているケースが多くあるかと思っています。

もう一つ問題だと思っているのは、何となく「この期間は特別子育てするけど、この期間終わればまた前みたいな生活に戻るよね」という空気を出してしまう点です。子どもが生まれれば、良くも悪くも2度と前みたいには戻りません。。

東京都が「育児休業」を「育業」と名称変更しよう、といったことをしていますが、上記のような点を考慮すると個人的には「育児スタートダッシュ期間」「育児ロケットスタート期間」「集中育児期間」くらいの勢いがちょうど良いかと思っています。下記「育休」とかぎかっこ付きであえて記載します。

 

この「育休」、1週間の人もいれば1ヶ月の人もいるかと思いますが、新生児育児であることを考えると、心構えとしては休暇の正反対で「24時間色々起きる炎上中のプロジェクトに自ら率先してカチコミかます(参加する)」ぐらいの気合いを入れていくべきところです。

 

特に短期「育休」取得で避けたい典型的ミス:母子入院中に育休スタート

ありがちなミスの一つが、子どもが生まれたらすぐ育休スタートして色々やらねば!と思って、出産予定日から育休スタートするケースです。何か意図してそうするのは良いと思います。しかし、何も考えずにそうすると、「母親と赤ちゃんはまだ病院入院中、病院に行って顔見たりするけど、ぶっちゃけ昼も夜も結構暇じゃね?」みたいになるケース。特に1週間の短期の場合、母子が家に帰ってきて3日目、そろそろ母親の睡眠不足が限界、、みたいなタイミングで「いやぁー育休期間終わったから仕事戻るわぁ」ですよ。まあ白けますよね。気をつけてください!

「育休」ーその戦いは育休取得前に既に始まっている。

先ほど、「育休は炎上中にプロジェクトに自ら参加するようなものである」という事を言いましたが、もしあなたが2週間後に炎上しているプロジェクトに参加する、と知っていればどうしますか?もちろん、参加初日までに、何故燃えているのか、どういう準備が必要か、初日から具体的にどう動くか、とか考えるのではないでしょうか?この参加する前の準備に成功するか否かの結構な割合がかかっています。育休も同じです。

家事育児には「考える家事育児(料理のメニューを考える、明日の予定を考えるetc)」と「行動する家事育児(料理を作る、おむつを替える)」があります。できるだけ「考える育児」や単純に育休中のスケジュールは事前に考えたり、必要なものは揃えましょう。もちろん奥さんに相談して、どういうものはもう準備されていて、どういう事をして欲しいと思っているのか、など事前に聞いた上で準備しましょう。

もし、あなたが炎上中のプロジェクトのチームリーダーで、チームメンバーが「僕は次何やれば良いですか?その次はなんですか?これはこうで良いでしょうか?」といちいち指示待ちだったらどう思いますか?準備しないで育休参加した旦那に対する妻の気分は、その気分をホルモンバランスの乱れで更にかき乱した感じになるようです。気をつけてください!

具体的にどういう準備があるか、一例をあげておくと

  1. どういう書類など事務手続きがあるか、いつまでにやるべきか調べる。書類は用意しておく
  2. 母子が家に帰ってきた時、育児セット一式は揃っていそうか、何か買っておく必要がないか
  3. 妻的に助かると思っていることは何で、その準備はできているか

 

「育休」期間終了、どうなっていれば成功か?妻がハッピー、かつ、育児を「自分ごと」と思っている&そう妻に思われている

実際に「育休」が始まれば、各家庭で本当にそれぞれ個別の様々なイベントが発生するため、こう行動するのが正解である、というように正解が一つにはなりえないと思っています。ただ、どうなっていれば「育休」は成功であるのか?ということをしっかり意識して、それを達成するためにはどうすべきか?というのを頭の中で考えるのはきっと役に立つと思っています。では、どうなっていれば成功なのでしょうか?

一言で言えば、妻がハッピー、かつ、妻に「こいつ当事者意識あるな」と思われているし、自分としても「自分ごと」として色々と考えたり、行動できるようになっていれば成功じゃないでしょうか。(妻がハッピーである前提として子どもがハッピーというのはあるはずなので、あえて妻のハッピーにフォーカスしています)

  1. 1週間などの短期の場合

ぶっちゃけ具体的なヘルプという意味では今後の子育ての期間を考えればほんと微々たるものなので、「こいつ当事者意識あるな」と思ってもらうというのは、具体的にはこんな感じでしょうか。

ー「こいつ、育児休暇の本当の意味を分かって準備もして身を粉にして働いたな」

ー「こいつ、子どものこと子育てのこと色々考えてるな」

ー「こいつ、考えてるだけじゃなくて色々とやらないといけない事は率先して手動かしてやってたな」

  1. 1ヶ月以上の中・長期の場合

短期での話はここでも当てはまりますが、それに加えてより具体的な面でも成功の定義はできそうです。

ーこれから旦那が仕事に戻った後の子育ての生活リズムが、「やっていけそう」と妻・夫両者思っている。

ー母乳あげる、以外の育児は父親側も一応ベーシックなことはできる

ーいざというときの自分たちの両親との連携、信用できるシッターさんの確保、その他頼れそうな人やサービスが既にいくつかある

 

◆◆◆◆今回のまとめ◆◆◆◆ 
そもそも育児休暇という言葉による勘違い。むしろ「戦いの始まり」
特に短期「育休」取得で避けたい典型的ミス:母子入院中に育休スタート
「育休」ーその戦いは育休取得前に既に始まっている。
「育休」期間終了、どうなっていれば成功か?妻がハッピー、かつ、育児を「自分ごと」と思っている&そう妻に思われている

ーーーーーおしまいーーーーー