Taro's Working Father Lab.

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(0-7歳) Incredible Years シリーズ: 子どもの行動にどうしても困ったときのアプローチ (ペアレントトレーニング 第7回:最終回)

ついに最終回です。今回はこのParenting pyramid (ペアレンティングピラミッド)の上2段を簡単にまとめます。最終回なのですが、この上2段は、「下の方にあるアプローチでもどうしても対処できないときに、こういうアプローチがありますよ」という位置づけだと(個人的には)理解していて、ここのアプローチを使わなくてもすめば、よりベターです。

「気をそらす/ distract」:ダダこねたり、ぐずったときにまず試すべし!

上の子が2歳〜4歳くらいは特に何かと色々とぐずったりすることがありましたが、その時に、この「とにかく何でも良いから周りにあるものを使って大げさに反応して気をそらす」というのは活躍しました。(もちろん効かないときも数知れずですが。。)
とにかく、ポジティブに、大げさに、「あっ、こんなものがある!XXくん、見た!?」みたいにして、気をそらすのは有効でした。一説によると、2歳とかだとぐずり始めてしばらくするとぐずっていた理由は忘れてもぐずり続けるらしいので、とにかく、その事以外に注意を向けてあげます。
これは、上2段の中でも、必要に応じてどんどん使っていけば良いのではないかと思っています。反対に、次の2つは多用するのはなぁ、と個人的には思っています。
 

「反応しない/ ignore」:望ましくない行動に反応しないだけで、望ましい行動をすればすぐに褒めれるよう目を配るべし

英語では「Ignore (無視する)」となっていますが、無視する、というと本当にしばらくほっとくような印象になるので、日本語は「反応しない」としました。ポイントは、子どもの望ましくない行動に反応しないだけで、何をしているかはちらちらと確認し、望ましい行動を取れば、それはすぐに褒めてあげるべきです。
例えば、子どもが片付けもせずにご飯の前に「おやつ、おやつ」としつこくせがんでくるとします。そのリクエストは聞き流しつつも、片付けたり、しつこく言うのをやめておもちゃで遊んだりすれば、「ちゃんとご飯の前だから食べないで待てたね」というような声かけをしましょう、ということです。
 

「Time out/ タイムアウト」:いったんその場を離れて特別なスペースで座らせて落ち着かせる

これは、このトレーニングに参加するまで知りませんでした。正直まだ使ったこともないのですが、「タイムアウト」といって、「かんしゃくや何か望ましくない行動を継続的にしている際に、その場から離し、用意しておいた少し離れたスペース(リビングの隅など)に座らせて、1分や2分座らせておく」というものです。
これは、決して「罰として」やるのではなく、「落ち着かせるため」に行います。なので、その特定のスペースには、その子どもが落ち着きやすくなるように、お気に入りのぬいぐるみやタオルケットを置いておく、ということもおススメしていました。
そのスペースで1分〜2分たったら、「落ち着いた?」と聞いて落ち着いていることを確認して、またその前にやっていたことに戻してあげます。(そこでまだ落ちついていないようなら引き続きそのスペースに座らせます)
個人的にはまだ4歳ー5歳の子にこれは難しいだろう、と思ってやっていないですし、トレーニングの講師の人も、これはもう少し上、7歳以降くらいからが有効、というような話をしていました。
 

いかにこの2段のアプローチを減らして、よりポジティブなアプローチで対処するようにするべし

他にも「Logical consequences/ 論理的な行動への対応」(小難しい日本語になってしまっていますが、要は「このおもちゃ片付けないなら、捨てるからね!」「これ以上騒ぐなら、お店出るからね!」というやつです)などもあるます。ただ、このあたりは、言われなくてもやってるよ、という感じがあったので、冒頭に述べましたが、どれだけ、このような対応を減らして、褒めたりスペシャルタイムを通じて、より本質的に子どもとの信頼関係を築いていくかが重要だと思っています。
 
以上、Incredible Yearsのまとめでした!
 
ーーーーー おしまい ーーーーー