(0ヶ月〜)「育休」は「休み」ではない。父親としての提供価値を試されている「試用期間」
「父親の育児休暇取得率」というのが、最近よくメディアで取り上げられています。内閣府の平成29年の調査では5%強の人が取得しているそうです。まだまだ割合としては小さく、今後の向上を推進する方向だそうです。しかし、「育児休暇」という言葉もまた、取得しにくさを助長しているように思いますし、取得した夫側の認識を妻側の期待値から少し反らしてしまいかねない、と感じています。
今回は、「育児休暇」に対して、より育児に関わっていくため、夫婦間の育児に関するいざこざを減らすためにも、もっておくと良い認識をご紹介します。
育休は「休暇」ではあるが休みではない
よくありがちな「育休」の認識は、「会社が休みで、 ゆっくり生まれてきた赤ちゃんを可愛がりつつ妻をサポート、 父となった自分の時間もそれなりに楽しむ」 みたいな感じだと思います。実際に僕が育休中にも”Enjoy your holiday!” 的なニュアンスの事をよく言われたので周りもその認識であったり します。
しかし、当たり前といえば当たり前ですが、 育休は仕事が休みなだけであり、 24時間パートナーと二人三脚で(+祖父母など) 子育てに励む期間です。少なくとも、妻はそういう期待値です。 この認識がしきれていないケースが多くあるのではないかと思いま す。僕も育休を8週間とったので、 最初の方はありがちな感じでイメージして、週に1、 2回友達と飲みに行ったりしてましたが、 まぁお叱りを受けました。。
妻に言われて確かに思ったことは、 産後直後は大怪我したのと変わらないのである、 ということでした。数時間、十数時間の痛み、 出血を伴うイベントの後なので、 病人だと思って接するくらいが良いです。
育休前に、パートナーときちんと何をして欲しいかすり合わせ
ひとたび子供が生まれてきたら、もうてんやわんやです。 そこから、一息ついてあれこれ深く考えたり整理する時間はありません。かつ、 どういう作業があるのか分かっていないと結局あたふたすることに なります。
なので、 事前にどういう事を特に育休中すれば良いのか、 すり合わせておきましょう。少なくとも、まずはそれをする事で、 自分としても、 やるべき事がわからない居心地の悪さを避けれますし、 パートナーとしても、事前にすり合わせた事はお任せできる、 という安心感が生まれます。
実際に生まれてみると、これをやってもらったほうが妻としては助かる、というような事が出てくると思うのですが、例えば、家の掃除・洗濯は全部やります、だったり、夜中のミルクは頑張ります、だったり、少なくともこれはやります、というところを合意しておくと、お互いの精神衛生上良いです。
妻も正解を知っているわけではない。指示待ちではなく、考え・ 判断するところから自ら率先して行動
「自ら考え率先して行動する」、 ということは仕事においては当たり前に重要と分かっているし心掛 けている、かと思います。一方で、 日本に脈々と流れる、「母親が子育ての中心」という考え方に染まってい ると、この考えを子育てに当てはめず、「何となく妻が正解を知っていて、 言われたことをやることが育休中の務めである」、 と勘違いしがちです。
子育てには、「考える育児」と「行動する育児」があります。「考える育児」とは、何かの行動をするための判断、そのための情報収集のことで、日々小さな考える育児が無数にあります。例えば、外出先でオムツを替えるか、という単純なことも、この後XX時くらいに寝るしその前に変えておいたほうが良い、とか、今変えるために動線を変えると次の予定に間に合わないのでは、など結構先を見通して判断する必要があります。
また、実際とった行動がベストだったかはいまいちわかりません。たとえ、妻でもわかりません。そういう正解のない判断を色々と無数にこなすのは意外と精神的に大変です。なので、何かの役割を担った場合には、その事柄に関しての情報収集やオプションだし、妻との相談と言った「考える育児」の部分まで含めて自分が行う、という事を常に意識しましょう
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参考:考える家事、という考え方があるようです。
◆◆僕自身も噛み締めたい今回のまとめ◆◆
- 育休は「休暇」ではあるが休みではない
- 育休前に、パートナーときちんと何をして欲しいかすり合わせ
- 妻も正解を知っているわけではない。指示待ちではなく、考え・
判断するところから自ら率先して行動
ほな、また!